高齢者福祉の仕事内容の基本は、高齢者の日常生活のサポートだ。食事や着替え、トイレの介助などは、その代表だといえるだろう。そして、これらの仕事は体力が必要になり、職場によっては365日24時間体制で対応しなければならない。そのため、入所型施設では、夜勤もあれば、休日も土日以外になることも多い。したがって、しんどい職場なのは間違いないだろう。
ところが、介護施設で働く人たちの表情は、意外にも明るいのが特徴だ。それには理由がある。福祉の仕事で最も大きな魅力になるのfが、仕事の一つ一つが人の役に立っているということを実感できる点だ。介護の仕事は毎日が社会貢献であり、目の前の高齢者の生命を支えていると直接的に感じることができるのだ。
それから、2つ目の魅力として、高齢者福祉の仕事はキャリアップが比較的明確に示されているということが挙げられる。介護職員初任者研修を修了させた後、介護職員実務者研修までを終えると、実務経験を積んでいくことで国家資格である介護福祉士の受験資格を得ることができる。また、介護福祉士の資格取得をしておけば、ケアマネージャーの資格に挑戦することも夢ではなくなるのだ。これらの資格を取得しておけば、介護業界内でのキャリアアップは可能だ。
そして3つ目は、高齢者福祉の現場は、働き方が選びやすいということが挙げられる。夜勤や土日出勤の苦労がある正社員の求人が多い一方で、パートタイマーやアルバイトの求人もよく目にする。育児に忙しい時には、短時間のパートタイマーとして働いたり、人によっては夜勤専従として活躍することも可能だ。高齢者福祉の仕事には、このようにさまざまな魅力があるのだ。